車高調は価格も性能もピンキリですが、今回はクスコのストリートゼロをチョイスしました。
北海道なので、冬に車高を上げる状況になったときに、ブラケット調整式の車高調じゃないと、車高を上げる=スプリングにプリロードかかりまくりで跳ねまくり&リバウンド(伸び)側のストロークが制限されるので、乗り心地の悪さに拍車をかけるので、ブラケット調整式は必須。
普段、まめに車高調整するわけではないので、融雪剤での錆などの外的要因による車高調整ネジの固着に強い実績があり、アッパーマウントがピロではくノーマル使用なのでピロボールのガタによる異音のリスクが少ない。
サーキット走ったり、ギリギリなマッチングなホイールサイズをキャンバーでかわす必要がないので、キャンバー調整式のピロアッパーマウントも必要ない。
などの理由で、北国のストリートのニーズをなんで群馬の会社がグッと掴めるの?ってくらいの商品です。
少し褒めすぎましたが、この商品のダメなところは、アッパーマウントが純正使用なので、部品を別に用意しない限り、純正ショックについてるアッパーマウントをはずさなくてはいけないということです。
作業する側の手間だけなので、工賃いただけると頑張るしかありません(笑)
まずフロントから作業します。
さくっとストラットをはずします。
スプリングコンプレッサーを使い、バネを縮めた状態にしてからアッパーマウントをはずします。
若かれしころは、そのスプリングを縮める手間を惜しんで、緩衝用に段ボールを置いて、ショックを足で踏んで抑え、アッパーマウントとショックを固定してるナットをインパクトで緩めてボンとスプリングとアッパーマウント一式が緩衝用の段ボールに当たるようにして外したりしてました。
が、今はそんなことは絶対しません。
外れた瞬間に飛び散った部品が関係ない車に当たって傷つけたらどうする?などのリスクを回避するためと、自分の体へのダメージを減らすためです。
スプリングの力で飛んで行った部品が体に当たったら結構痛いんです(笑)
車を運転してて、優先道路走行中に、路地から出てこようとしてる車が視界に入ったときに、免許取って間もない若いときは、おれが優先なんだから出てくるわけがないと踏み込んだアクセルペダルを戻すことはなかったのですが、いつの頃からか、年を取ったからなのか、同じシチュエーションで、出てきたらどうしよう?って思考回路になり、アクセルから足を離していつでもブレーキを踏めるような準備をしまよね。
それと同じような感じです(笑)
何年も酷使したスプリングコンプレッサー、反ってきてるんですけど、まだ大丈夫ですかね?
そろそろ買い換えたほうがいいかな?外れたり折れたりしないかな?って思いながら使ってます。
純正アッパーマウントをはずして、車高調に組み込みました。
車に装着します。
スバルのフロントのストラットは、ナックルとショックを固定する上のボルトが偏芯してて、キャンバー調整できるようになってるので、左右のキャンバー差を減らすように心がけて組み付けます。
4輪アライメント調整するにも、ここの偏芯カムを接地状態で動かすのはかなり大変なので・・・。
フロントが終わったので、リヤです。
私、横着なので、リヤの内張は最小限しか外しません。
ちゃんと取り外せば、エアラチェットで一瞬でナット外せるのですが、板ラチェットでカチカチ言わせて緩めます。
エアツールが入るスペースあるのに、ラチェットでカチカチやってる人は遊んでるの?って言いたくなったりします。
ただ、ネジ山や錆具合が微妙な場合は別です。
ボルトが折れたら修復する時間を考えると、浸透剤さしながら締めたり緩めたりを繰り返して時間かけたほうが折れたボルトを修復するよりもかかる時間は短いに決まってるんですが、せっかちな私は大体ボルトが折れます(笑)
この辺のボルトは折れる要素ないですよね。
反ったスプリングコンプレッサーにおびえながらアッパーマウント外します。
車高調にアッパーマウントを取り付けます。
車に装着です。
車内からアッパーマウントのナットを入れてくれる人がいるとものすごい楽な作業です。
無事に交換が終わり、車高調整です。
幸いにお客様からは4センチくらい落としたいと言われ、出荷状態での車高が-40mmとの記載。
ちょうどいいではないか!
ちょうどいいのですが、15~6年くらい前にクスコからブラケット調整式の車高調が発売されてからずっとなのですが、出荷状態ではスプリングにプリロードがかかってるんです。
当時、取り付けたお客さんに跳ねるとか乗り心地悪いとか言われて気づいたんです。
それ以来、クスコのブラケット調整式の車高調は、納車前にスプリングシートを下げて、その分車高下がりすぎないように全長を伸ばして調整してます。
今回も前後ともプリロード0にするのに5mmほどスプリングシートを下げました。
そして、全長を5mm伸ばし、車高を補正します。
クスコの車高調の乗り心地に不満がある方は批評する前にスプリングを遊ぶか遊ばないかくらいのとこまでスプリングシートを下げて乗ってみてください。
いい感じの乗り心地になりますよ!
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