今回は、同業者さんからナックル持ち込みでの依頼でした。
北海道だとハイエースは4WD以外に見かけることが少ないので、99%は4WDです。
100系は4WDだとPCDが139の6穴、FRが114の5穴でホイールの選択肢が広くなるのでドレスアップ目的のFRも見かけましたが、200系になったらどちらも139の6穴ですね。
200系のハイエースのフロントハブ、ナックルを車輌側に残したまま、ハブだけ抜けるので、なんでナックルごと外してしまったんだろうと思いつつ作業します。
ナックルとハブを分離するには、パワーです。大ハンマーでたたきます。
ナックルとハブを固定してるボルトを抜いて叩くためのSSTも販売されてますが、購入しようか悩んでる段階なので、ネジピッチと太さの合う別なボルトをねじ込み叩きます。
車上でやると、力が逃げないので、すぐに抜けるのですが、ナックル単体だとなかなか大変です。
ナックル、ハブ、バックプレートと分離できました。
ブレーキローターを外し、ここからが大変なんです。
200系のハイエースのハブベアリングからハブを抜き取るのに、プーラー何個も破壊してます(笑)
今回も1つ破壊しました。
プレスで抜けるようにベアリングセパレーターが欲しかったので、札幌市内で在庫置いてるならここかなって思うホームセンターに行ってみたけど、大きいサイズは売ってませんでした。

これの大きいのが欲しかったんです。
小さいのはどこにでも売ってるのですが、ボルトの長さが300mm以上あるものが欲しいのですが、その辺に売ってないし、高いんですよね。
売ってないので、仕方なく、ゴツめなプーラー買いました。
正規の使い方ではないですが、センターボルトを高トルクで回せないので、万力に挟みます。
よい子は真似しないでください(笑)
抜けたんですが、アウター側が残っちゃいます。
対角線上に切り込みを入れて、ローラーを外してインナーレースだけにします。
ここからサンダーで切り込みを入れて、インナーレースを抜くのが定番なのですが、ベアリングのインナーレースとハブのフランジ面の距離がないので、確実にハブを傷つけてしまうので、削ります。
切断用の刃で肉厚な部分を切り取り、切削用の刃で削ります。
ハブを傷つけないように・・・。
薄くなったら、勝手にクラックが入ってくれて、抜けます。
今回は若干ハブも削っちゃいましたが、この程度はノープロブレムです(だと思ってます)
新しいハブベアリングにハブをプレスで圧入し、
ABSセンサー用のローターを圧入して、ナックルに組み込めば終了です。
プーラー壊れて購入した分をお代に上乗せできないのは仕方ないんですかね?(笑)
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