うんともすんとも言わない・・・。
マジか?!って思いながらカギを何度か回しなおすと普通にエンジン始動。
こんな症状なら最初っから言ってよびっくりするでしょ(笑)
走行距離は6万キロ弱。
普通に考えればこれくらいの走行距離でセルモーター壊れないよなぁ・・・なんて思いながら、症状を確認。
一般的なセルモーターの故障の場合、S端子に電気が流れてピニオンギヤが飛び出したことによりセルモーター内の接点経由で大電流が流れてセルモーターが回る仕組みなので、ピニオンギヤが飛び出すけど回らないという症状が多いですね。
その場合、エンジンルームからカチンと音が出て、メーター内の警告灯やルームランプが暗くなり電力他の物に食われてる感で何となく判断が付きます。
が、今回はそんな感じがないので、スターターリレー、キースイッチ、インヒビタースイッチ、配線やカプラーの接触不良などが考えられますが、まずセルモーターのS端子にちゃんと12V来てるのか確認からです。
一人じゃできません(笑)
誰かにカギを回してもらわないと、怪物くんのような長い手がないと無理です。
どうしようかと思ってるときの来客。
全然この車に関係ないお客様に手伝っていただき、カギを回してもらって、テスターで電圧を確認します。
セルモーターが回らないときは電気は流れず、回るときは電気は流れます。
セルモーター本体の不良の選択肢は消えました。
インヒビタースイッチは、メーター内のインジケーターのランプが正常に光ってるのと、PでもNでも症状変わらなかったので、原因としては考えづらい。
S端子の電圧確認した時に、端子とカプラーを清掃し接点復活剤を吹きかけ、接触不良の可能性を1か所だけつぶしました。
残るはキースイッチかスターターリレー。
配線図を取り寄せないとリレーを介してるのか、リレーを介した回路だとして、どこにリレーがあるのかわからないのと、リレーの不良で動いたり動かなかったりってのもあまりないなぁ・・・動かないか動きっぱなしかだよなと思い、ほぼキースイッチで間違いないだろうとお客様へ「原因は9割方スイッチだと思いますが、部品代が¥2150(税別)なので、ダメ元で交換してみませんか?」的な提案をして交換することになりました。
車検整備に関しては、最低限で車検に通ればいいとのことだったので、点検し、予防整備も油脂類消耗品の交換も一切なしで、リヤのドラムブレーキのシュー調整と折れてたスタビリンク交換のみ。
三菱の軽自動車やコンパクトカーなど、このタイプのスタビリンクを使ってる車は結構な確率で折れてます。
設計が欠陥だったんじゃないかと思うくらい折れてます。
折れてるだけならいいのですが、ボルトがすんなり回らず折れる、ボルトとブッシュの芯と錆びて同化して外れない、切ろうにもサンダーが入らず、エアソーしか使えないなどなどで小一時間かかります。
キースイッチの入荷前に車検持ち込みに運輸支局へ行きました。
外観検査や下廻り検査でエンジン止めるので、かからなくて少し焦りました。
車検は無事一発合格で戻ってキースイッチ交換です。
本来ならキーシリンダーを外して交換なのですが、昔からセキュリティの都合でキーシリンダーを取り外すときは、ボルトを切り落として、取り付けるときは専用のボルトを折れるまで締めて固定なのです。
普通に外れるだろうと軽い気持ちで、キーシリンダー固定用のボルトは取り寄せてなかったので、スイッチが引っかかってすんなり外れてきませんが、意地でも外さなくてはいけません(笑)
シフトレバーが邪魔です。
シフトレバーの根元のボルト類を外して少し動かないかなって思ったけど、動きません。
男たるもの、こういう時は強引さも必要です(笑)
若干無理やり気味に外し、無理やり気味に入れて、ビス一本締めてカプラー接続し、コラムカバーを戻せば終了です。
交換後は百発百中な勢いでエンジン始動できますが、確信が欲しかったので、スイッチを分解してみます。
親切にどこが何の接点か書いてあったので、わかりやすいですね。
セルモーターを回すのに使うのはビス穴のところの2つ接点です。
接点焼けて黒くなってますね。
原因はこれで間違いなさそうです。
2000年代の走行距離一桁万キロの車でキースイッチの接点不良とか、昭和かっ?!って突っ込みたくなりますね(笑)
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