2016年12月18日日曜日

北国のマフラー交換は過酷なんです

マフラー交換といえば、DIYする人もいたり、そんなに難しい作業じゃないイメージを持つ人は少なくないと思います。
車種にもよりますが、ボルトやナット数個と吊りゴムで外れます。

文字で書くとこれまでで、一般的な工賃も¥5000前後が相場でしょうか?

ただ、北国の車のマフラーはボルトナットが簡単に外れる車は少ないです。
錆の少ない新しめの車にアフターパーツのマフラーを取り付ける場合なら割とすんなり外れることが多いです。

が、さびて排気漏れして修理やマフラー交換となると、ボルトナットも錆がひどいんです。
ボルトナットの六角部はさびてやせ細り、露出してるボルトのネジ部はネジ山っぽいのあるね・・・みたいな感じです。

融雪剤の影響でサスペンションのスプリングが折れるくらいですからね・・・。

今回もすんなり外れず、最初の1つ目はガスで炙ってナットを真っ赤に熱して外れました。
ナット側を熱膨張させてネジ部にクリアランスを作ってあげて緩める仕組みです。
本来14mmのソケットを使うナットに13mmのソケットを叩き込んで回しました。

2つ目、ナットが錆で瘦せすぎてて、13mmのソケットでも回せないくらいでした。
こういう場合は、トルネードソケットを使うのですが、ディープのトルネードソケットって売ってないので、ボルトが余分に飛び出してるナットには使えないんですよね。

炙って真っ赤にしてから回すのですが、痩せたナットだとバイスプライヤーでナットをつかんで回すと、ナットが変形して回らなくなるので、削ります。

対角線上にネジ山ギリギリまで削って叩き割ります。
ナットスプリッターなるナットを割る工具もありますが、車に使用されてるナットのほとんどはフランジ付きの形状なので、割れないんですよね。



ボルト折っちゃうと、穴あけて古いボルトをエキストラクターで取り出して新しいボルトナットで・・・ってなりますが、サビやネジ山が噛んで折れたボルトはエキストラクターでは回らず、エキストラクターが折れます。
エキストラクターの材質は固いので、折れたら厄介です。

そういうリカバリーに時間を消費するなら、多少時間かかってもボルトが折れないように外した方がいいと思ってます。
通しボルトなら折るか片側をサンダーで切り落とせば済むので楽なんですけどね・・・。

すんなり外れれば10~20分で終わるマフラー交換が1時間以上かかります。

フランジも錆で痩せてるので、新品のガスケット使用して組み付けても排気漏れしたりして、それを修正したりで、なんだかんだんで2時間コースのマフラー交換は少なくないんですよね。

DIYでマフラー交換したことある方は、マフラー交換の工賃に高いという人が多いですが、ぜひご自分でなさってください、どうなっても私知りませんよ。ボルト折ったりしてからならもっと工賃高いですよって言ってあげたい気分になります。

北国、雪国のマフラー交換は大変なんです。
ボルトナットが回らないんですから・・・。




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