2017年1月6日金曜日

アルファード オイル漏れ修理、ヘッドカバーパッキン交換

10系のアルファード、1MZのオイル漏れの修理です。
エンジンはV6で横置き、手前側のバンクのヘッドカバーは簡単にアクセスできますが、後ろ側のバンクはインマニを外さないとほとんど見えません。
プラグ交換ですらインマニを外します。

プラグ交換はインマニを外さずに無理矢理隙間からイグニッションコイルを抜き取って交換する方もいらっしゃるようですが、いずれにせよ時間と手間がかかるなら、邪魔な物を外しアクセスを容易にして作業のクォリティを上げた方がいいように思います。

1MZのインマニを外すのは、実際はそんな大変な作業ではないですが、エスティマやアルファードはカウルパネルがエンジン上部にかぶるようにせり出してるのもあり、奥側のスペースがないから面倒なんです。

この数年は、2代目のエスティマや初代アルファードが発売されて結構な年月が経ち、走行距離も多い車も多く、整備作業する機会が多くなったので、手慣れてきたのでインマニを外すことに抵抗感はなくなりました。

クーラントを抜き取り、エアクリーナーボックス、エアクリーナーとスロットル間のホース類を外します。
エンジン上部のカバーも取り外しましょう。
六角レンチを使用してナットを数個のほかに中央のトヨタマークがネジになってるので、無理矢理カバーを引っ張らずにトヨタマークを手で回して外しましょう。

インマニと繋がってるブローバイ関係のホースやバキュームホースを外し、エンジン中央のソレノイド2つをブラケットごと外します。

サージタンクの運転席側にブレーキのマスターバックのホースとアース線も忘れずに外しましょう。

サージタンクの裏の運転席側にステーがあります。
そこのボルトがこの作業の一番の鬼門です。

コイツです。
頭14mmのボルトでサージタンクを支えてます。
ボルトは見えません。
裏にソケットが入るほどのスペースはありません。
指先の感覚だけが頼りです。
ステーがコの字型になってるので、メガネレンチで回せるのは角度にして30度もないのではないでしょうか?
メガネレンチで地道に緩めてましたが、数年前に購入した工具で飛躍的に作業性を改善することができました。

この板ラチェットです。
ブルーポイントのものですが、この作業を何度かするなら買った方がいいです。

このボルト1本に相当苦労した方も多いと思います(笑)

あとサージタンク裏はスロットルバルブの近くにボルト1本、その横にパワステの高圧ホースを固定してるボルト1本です。

そして、エンジン中央部のインマニのフランジのボルト2本とナット2個外して、インマニを浮かせて、アース線の下の方にあるブローバイホースを外し、スペースがなくてホースバンドが外しにくいスロットル下部の冷却水のホースのホースバンドをズラしてホースを外します。

これでインマニが外れます。


ここまでは慣れればのんびり作業でも1時間かかりません。

ここからが意外と大変なんです。

ラジエーターのアッパーホースを外し、イグニッションコイルを外し、ヘッドカバーに固定されてるハーネスカバーを外せば、前側のヘッドカバーは外れます。

問題は後ろ側。
エンジンハーネスの束がヘッドカバーにナット止めされてて、長さに余裕がなくスペースができないので、インジェクターのカプラーやセンサー類、オルタネーターのカプラーとB端子を外します。
ホントはクランク角センサーやエアコンのマグネットクラッチのカプラーも外してハーネス丸ごとずらたい気分になるのですが、そこまでしなくてもヘッドカバーの脱着ができるくらいのスペースはできます。
そして、下からサージタンクを支えてたステー2本のボルトを外して、ステーを外します。
ここまでして、やっと後ろ側のヘッドカバーが外れます。
















ヘッドカバーを洗浄し、ヘッド側のパッキンの当り面をきれいにし、残ってる液体パッキンをそぎ落とし、新しいヘッドカバーパッキンを付けたヘッドカバーを取り付けます。

タイミングベルトカバーのすぐ後ろのカムホルダーの角とエンジン後ろ側(助手席側)のパッキン当たる面にある繋ぎ目に液体パッキンを塗ってから取り付けます。
パッキン側に塗るよりもエンジン側に塗った方が汚れなくて確実でいいと思います。
パッキンにオイルがつかないように注意しましょう。



ここまできたら、あとは逆の手順で復元するだけです。
やはり大変なのは、サージタンク裏のボルト・・・。
今回は、ステーごと外してるので、微妙に位置が合わなくて大変です。

下のボルトをステーが手で動き動かした位置で止まるような絶妙な締め加減で仮付けが大事です。

インマニのフランジのボルトナットを仮止め状態で、裏のステーはネジ数山分ボルトが入って締めてない状態で、インマニフランジのボルトナットを本締めしてから裏のステーを締めると楽ですね。

元通り復元できたら、クーラントを入れ、エンジンをかけて、クーラントのエア抜き、クーラントやエンジンオイルの漏れを確認して終了です。

なんだかんだで5時間くらいの作業でした。

それでは!


3 件のコメント:

  1. お疲れ様でした。この作業私も経験済みです。サージタンク後ろの鬼門ですが、無理せずにステーを下側から外すと嘘の様に楽ですよ!
    ラチェットも振れるしボルトを外したらサージタンクにステーごと上に引き抜けばスルスル出てきます。
    逆に設置する際にはサージタンクをもう一人呼んで来て上側から揺すってもらうと下側で自分がボルトを噛ませ易いでしょう。

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  2. 今日やりました。
    明日うしろのたペットカバーをとります。タイベルもやらなきゃなんで明日にはおわらないな。
    下からステー外したららくなんだ、今日そこまでやってはずしてしまいました…
    先にみたらよかったな。

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    1. 鬼門のボルト外せても取り付ける時大変ですよね!パワステホースの固定ステー旋回させる必要がありますが、是非下側からアクセスしてみて下さい。
      タイベルも第一純正部品を使用しないと異音が発生します。第二純正部品でも異音が発生した経験アリです。1MZ-FE整備性悪いのに2回も...トホホです。

      ロアボールジョイントを交換する際ミトロイの薄口コンビネーションレンチを使うとドライブシャフト抜かなくても交換可能です。タイヤレバーを縦に噛ませてアームをわざとストロークさせれば外れてきます。

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