2018年4月16日月曜日

レクサスLS460 セルモーター交換

エンジンかからないレクサスLS(USF40)、スタートボタンを押すとカチッという音はするけど、クランキングしません。
基本に忠実にセルモーターのB端子とS端子の電圧を測定したいけど、セルモーターが見えません。

セルシオやランクル100などのUZ系のエンジンのセルモーターはインマニの下のバンクの谷の部分にあるので、そんな感じかな?って思いましたが、とりあえず、ググってみました。

URエンジンは右側のバンクのブロックの下の方についてるみたいで、エキマニを外さないと見えないとのこと。
色々見てると、右側のエンジンマウント外すとか、ステアリングラック(ステアリングギヤボックス)を外すとか記載されてて、マジか!?ってなって、資料を取り寄せてみましたが、エンジンマウントも、ステアリングラックも外さなくてもいいようですが、ステアリングコラムは外すことになってました。

どっちにしろ面倒だなって思いながら、作業開始。
結果的にはエンジンマウントもステアリングラックもステアリングコラムも外さなくてもセルモーター交換はできました。

印をつけてステアリングシャフトとステアリングラック間のジョインとを外します。





エンジン上のカバー類やエアクリーナーのダクト、サクションパイプを外してベルトを外しちゃいます。
オートテンショナーのテンショナーベアリングのセンターボルトにレンチをかけて反時計回り方向へ力を加えればベルトが緩むので外せます。

ボルト2本でオイルレベルゲージのパイプを外してオルタネーターを外します。
バッテリーのマイナス端子を外すの忘れないでください。

オルタネーターを取り出すのに、クーラントを抜いてラジエータのロアホースを外すようですが、ホースをちょっとずらせば取り出せます。

今回は最低限で行こうと思ったので、O2センサーも外します。

奥のO2センサーのカプラーが今回1番の難関でした。
狭くてカプラーの爪を押せないんです。
手前側から小さいマイナスドライバーで爪をおこしても手が入らなくてカプラー抜けないんです。
手が大きい人はかなり大変だと思います。

そして、エキマニの遮熱板の取り付けボルトを外して遮熱板を外そうと思ったのですが、知恵の輪です。
柔らかい材質なので、少し曲げれば外れるかな?って思ったのですが、裂けちゃいそうだったので無理はしません。
ここでエンジンマウンやステアリングラック、ステアリングコラムを外してスペースを確保するってことなんでしょうが、横着なので、最低限で行きます。


ステアリングシャフトとステアリングラック間のジョイントは外れてるので、コラムが動かなくてもステアリングシャフトが下へは動くので印をつけてボルトを外して抜いて、室内側へ引き出して、スペースを確保します。



エンジンマウントの上についてる防振ウエイト?を外せば遮熱板を外せます。
若干曲げたりしますけど(笑)



遮熱板外れました。
エキマニは、あっさり外れます。

ここまできたら、あとはセルモータについてる遮熱板とボルト2本配線2本です。




セルモーターが外れました。















今回外したカバー類以外の部品。


S端子のカプラーの爪が折れたので、新品交換します。
































端子が生きてれば専用の工具使えば、カプラー交換だけできるので間違っても配線を切り落とさないようにしましょう。

B端子のカバーも熱のせいかパキパキ割れたので、新品を注文したら、生産廃止とのことで手に入らず。
接着剤とビニールテープ、タイラップで補修しました(笑)
今回は中古品を使用しました。


あとは外した部品を元どおりに戻すだけ。


ステアリングシャフトを取り付けて、スタビをつけて、オルタネーターやベルトを取り付ければほぼ終了です。
そして無事にエンジンかかりました。

今回は初めて作業だったので、手間取りましたが、慣れれば、UZ系エンジンのインマニ脱着よりも楽で早いかもしれないと思いました。
錆が少なければって条件付きですけど・・・。

最近のトヨタのV型エンジンのセルモーターはエキマニ脱着が伴う感じなんですね。
クラウンやマークXなどのV6のGR系エンジンの縦置き4WDもエキマニ外さないとダメなんですよね・・・。

北国を走ってる車、排気系のボルト類はできれば触りたくないんですよね。


2018年4月6日金曜日

200系ハイエース4WD フロントハブベアリング交換

走行中というか動いたら異音がするとのことで入庫のハイエース、試運転しなくても敷地内の移動でバキバキガコガコ音がします。
点検したら、フロントのハブベアリングがガタガタでした。
フロントタイヤを回すとゴロゴロというかガリガリっていう感じです。

結構錆びてる車だったので、部品を注文してたら入荷が次の日になるとのことだったので、ドライブシャフトを外し、キャリパーを外し、ハブベアリングを固定してるボルト4本を緩めて、隙間から浸透剤をこれでもかってくらい吹きかけて、帰る前にも吹きかけて一晩放置しました。

毎回、ナックルからハブを外すのにかなりの体力を使うので、浸透剤吹きかけてから時間を置きたいんですよね。
働く車なので、納期が厳しいことが多いので、なかなかこうやって時間を使えないんですよね。

今回使用した浸透剤はこれです。



少し高いですが、ここぞという時に発揮してくれる・・・ような気がします(笑)
ブレーキ周りに付いたら、パーツクリーナーじゃ落ちないので、ヤスリで削り取ることが必要なんです。
そういうのも効いてるような気になるんですよね(笑)



ナックルは車に残したままハブだけ外します。


ボルト6本外して、ブレーキローターを外してからが本編です。



プーラーでハブを抜きます。


ハブが押し出されてくと安心します。



今回は、ハブをぬく過程で、ベアリングのローラーがバラバラと外れてきました。



ハブに残ったインナーレースはサンダーで切り込みを入れてマイナスドライバーを叩きこばクラックが入って簡単に抜けてきます。

あとは、新品のベアリングや、ABSのローター、リテーナーをプレスで圧入したら、ハブにローターを付けて、ハブをナックルに戻してドライブシャフトを付ければ終了です。

この作業の大半はナックルからハブを分離させることとベアリングからハブを抜くことなんですよね・・・。


そして、数日前にも同じ作業。
この時もガタがひどかったのですが、ベアリングからハブが抜けませんでした。
加熱しても何してもダメ。
プーラーを壊す前に別な方法を考えます。



ベアリングのアウターレースとインナーレースの一部を削り落とし、ローラーを強引に抜き取ります。
これでハブをプーラーで抜き取ります。






アウター側のベアリングがそのままハブに残り、ベアリングのアウターレースにインナーのベアリングのインナーレースが引っかかって、アウターのインナーレースだけ抜けました。
アウターとインナーと言葉が何度も出てきてわかりづらいですね(笑)



ハブに残ったベアリングは、リテーナーを壊して、ローラーを外してインナーレースだけにして、サンダーで切り込みを入れて外します。




かなりの時間と体力を使いました。

ハブベアリング交換時はハブも同時交換で提案すればこの作業は省略できるのですが、そうもいかないんですよね・・・。